2025年ベスト本まとめ

税理士の北野です。

2026年、あけましておめでとうございます。 旧年中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。

昨年5月に長崎県北松浦郡佐々町にて開業し、約7か月が経過しました。
開業当初は仕事も少なく、ブログの更新や商工会議所の集まりに顔を出すなど、「今できること」を必死に積み重ねる日々でした。

そんな中でも、欠かさず続けてきたのが読書です。
かしこまって「続けてきた」といっても、そう気張ったというわけではありません。
止まれば死んでしまうマグロが泳ぎ続けるように、私にとって読書は、もはやしなければ心身の安寧が保てないようなものとなっています。

最近はおかげさまでお客様も増え、忙しい日々を過ごしておりますが、今後も読書の時間だけは確保しつつ、事務所の業務にも一層精励してまいる所存です。

さて、今回は昨年(2025年)に読んだ本の中から、特に心に残った12冊をご紹介します。
「本棚を見ればその人の人となりが見える」とも言いますので、少し覗き見するような気持ちでご覧いただければ幸いです。

(※現在は小説の比率が高めですが、今年は税法関連のインプットもさらに強化していこうと引き締まる思いです・・)


1. 成瀬は都を駆け抜ける|宮島美奈

圧倒的に面白い!
人がなぜ本を読むかといえば、やはり「面白いから」でしょう。
小難しい文学性や義務感で読む読書は苦痛になりがちですが、本作は別格の面白さで一気読み必至です。
シリーズ完結編として、成瀬という唯一無二のキャラクターの魅力が爆発していました。

2. 昭和史(戦前・戦後篇)|半藤一利

今更ながら半藤先生の『昭和史』を拝読しました。
これまでも近現代史の本は何冊か読んできましたが、本書は膨大な資料や当事者への取材に基づいた真に迫る内容でありながら、語り口調で非常に読みやすく、一気に引き込まれました。

歴史から教訓を得ることの重要性を改めて痛感します。
日本近代史は思想的な面で語るのが難しい場面も多々ありますが、大切なのは特定の意見や思想に偏ることなく、多角的な情報をもとに「自分の頭で考える」ことではないでしょうか。

3. ガダラの豚|中島らも

最初は、(タイトルからして小難しそう・・・)と敬遠していました。
しかし、これは超弩級のエンタメ小説です。
呪術、超能力、そしてアフリカへ。
エンターテインメントのあらゆる要素が詰め込まれた傑作です。
理屈抜きに物語の濁流に飲み込まれる快感があり、読書の楽しさを再認識させてくれました。

4. イン・ザ・メガチャーチ|朝井リョウ

現代社会のテーマ、「推し活」とか「陰謀論」とか「SNS社会」とか、そういったテーマをもとに小説を書いている新人作家が数多くいるのだろうと想像します。
しかし、朝井リョウほど、そういった現代社会のテーマをうまく物語に落とし込める作家はなかなかいなのだろうと感じます。
最年少直木賞作家という点からも、前から(鼻につくなあ)と思って、素直に認めたくなかった自分がいましたが、悔しいながら、本作も見事な構成で、人間のいや~な部分をフォーカスしつつ巧みに物語に引き込まれてしまいました・・・
「しゃらくさいこと書くなあ」と毒づきながら読み進め、最後には「あ〜しゃらくさいけど、おもしれ〜!」と完敗。

5. ホワイトカラーの生産性はなぜ低いのか|村田聡一郎

この本は、あまり有名というわけではないと思いますが、実に学びが多い本でした。
私なりに概略を要約すると以下のような感じでしょうか。
・ブルーカラーは”モノ”を扱う。100%の完成品が分かりやすく、業務の定型化がしやすい。
・ホワイトカラーは”情報”を扱う。定型化が難しい。95%の完成度のものを100%にする業務に多くの時間が割かれている。
・さて、こういった構造を認識したうえで、ホワイトカラーはどう生産性をあげればいいか・・?

税理士という専門職も、効率化・生産性の向上は永遠の課題です。
日本独自の組織構造に切り込み、いかにして「真の生産性」を向上させるか。
事務所運営のDX化を考える上でも、非常に示唆に富む内容でした。

6. 影響力の武器(第三版)|ロバート・B・チャルディーニ

この本も今さら読みました。
心理学の名著ですが、商売や交渉の場においても欠かせない知識が詰まっています。
人がなぜ動かされるのか。
その原理を知ることは、お客様への提案力を高めるだけでなく、不当な要求から身を守る盾にもなると感じました。
この本を面白いと感じた方は、セットで「予想どおりに不合理」という行動経済学の本を読むこともおすすめします。

7. ブレイクショットの軌跡|逢坂冬馬

「同志少女よ、敵を撃て」で有名になった逢坂冬馬先生の最新作です。
著者の圧倒的な筆力によって、物語の世界にどっぷりと没入させられました。
日本でのある一つのちょっとした行動も、巡り巡って遠いアフリカの人間に影響を与えたりするもんです。

8. 企業参謀|大前研一

これも発行から時間が経っている、ビジネス書の古典的な本です。
小手先のテクニックではなく、思考の骨格を正してくれる本として、常にデスクに置いておきたい一冊。

9. 不撓不屈|高杉良

来ました。税理士小説です。
中小企業を支援する税理士・飯塚毅(TKC創業者)が、理不尽な国税当局や巨大な国家権力とたった一人で粘り強く闘い続けた「飯塚事件」の実話を基にした小説です。

「一円の取りすぎた税金もなく、一円の取り足らざる税金も無からしむべし」

いい格言です。
私としては、細かい部分も税法の知識があったので、面白く読めましたが、税法とかについて全く興味ない人には、しんどいかも・・・

10. 黄色い家|川上未映子

「幸せな人間っていうのは、たしかにいるんだよ。でもそれは金があるから、仕事があるから、幸せなんじゃないよ。あいつらは、考えないから幸せなんだよ」

善良な人間がいかにして犯罪に巻き込まれていくのか。
まともに働く人間と、そういう仕事をする人間との境界はどこにあるのか。
読後、しばらくの間、物語の余韻から抜け出せませんでした。

小銭をかぞえる|西村賢太

人間の醜さや情けなさを隠さず描く私小説。
西村賢太節が多いに発揮されています。
綺麗な言葉ばかりが並ぶ世の中で、こうした「生々しさ」に触れることも、小説の醍醐味ですね。
(ここまで、ダメで、ドクズな自分を、堂々とさらけだせるものか・・)と思わずうなってしまいます。
文庫版の町田康の解説も必読です。

12. 孫正義 300年王国の野望|杉本貴司

10冊でまとめようと思いましたが、結局12冊になってしまいました。
この本は、前から気になっていたのですが、しばらく手に取ることはなく。
2024年に、同じ著者の『ユニクロ』という本を読み、「おもしろ!」となって、「この本も同じ人が書いてるやん!」と思い、ついに手に取って読んでみました。
やはり一大企業を作り上げた人間のエピソードは面白いですね。
『ユニクロ』同様にビジネス書というより、壮大な物語として、楽しめます。


いかがでしたでしょうか。
2026年も、仕事に読書に、全力で駆け抜けていきたいと思います。

本年も北野雄大税理士事務所をどうぞよろしくお願い申し上げます。

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