「比較優位」で考える。自分で記帳や申告をやるのは、もったいない。

「税理士に頼むと高いから…」
「自分でできるし、ソフトもあるし…」

そんな理由で、日々の記帳や確定申告を自力でこなしている事業者の方へ。
実はそれ、経済的にはかなり損している可能性があります。

今回は経済学の「比較優位」という考え方を使って、
なぜ記帳・申告は税理士に任せた方が合理的なのかをわかりやすく解説します

目次

比較優位とは?─相対的に得意なものに特化せよ

「比較優位」とは、19世紀の経済学者リカードが提唱した理論です。

✅ 要点:
他の人より「相対的に得意」なことに特化した方が、全体の効率が上がる。

パン職人と配達員の例で考えてみましょう

例えば、パン職人のAさんと配達員のBさんがいたとします。

作業パン職人(A配達員(B
パン作り1時間で20個1時間で5個
配達1時間で5件1時間で4件

この場合、Aさんの方がパン作りも配達も得意です。
では、Aさんはパン作りも配達も全部自分でやるべきだと思いますか?
Aさんは1時間使って配達を5件やるよりも、その1時間でパンをさらに20個作って売上を伸ばし
配達はBさんに任せた方が収益を最大化できると思いませんか?

これが「比較優位」の考え方です。

さて、記帳や申告について考えてみましょう。

あなたは、もしかすると以下のような状況かもしれません:

  • 本業では、1時間あたり1万円の売上を生み出せる
  • 記帳・申告に合計20時間かかる
  • 税理士に頼むと年間10万円ほどかかる

この場合、自分で申告すると…

⏱ 20時間 × 1万円 = 20万円分の時間を消費(機会損失)
💰 税理士に頼む費用:10万円

つまり、自分でやると10万円“損”していることになります。

しかも、慣れていないとミスも出やすく、
「余計に税金を払っていた」「必要な控除を入れ忘れた」なんてケースも、実際に多くあります。

大谷翔平が自分で確定申告をしていたら…?

ちょっと極端な話をしてみましょう。

メジャーリーガー・大谷翔平選手の年収は推定約150億円とも言われています。

仮に大谷翔平が、めちゃくちゃ有能な税理士くらい税務に精通していた場合でも
大谷翔平は自分で確定申告をすべきでしょうか?

少し考える必要もなく、「いや野球に集中した方がいいだろう」ということがわかると思います。

「得意なことに集中する」が、結果的に一番得する

あなたがもし、
「節約のために自分で記帳している」
「お金をかけたくないから、税理士に頼まない」
と思っているのなら…一度、「比較優位」の視点で見直してみる価値があります。

本業に集中することこそが、あなたの収入を最大化する最短ルートかもしれません。

記帳や申告を税理士に任せることで得られるのは「正確さ」や「安心」だけではありません。
むしろ、「あなたの時間」と「稼ぐ力の最大化」という、大きなリターンがあるのです。

もし「時間を生む投資」としての税理士活用に興味があれば、ぜひ一度、ご相談ください。
初回相談は無料です。

■備考
もしかすると近い将来、記帳や税務はすべてAIが自動で行い、コストもほとんどかからなくなるかもしれません。その場合、上記の考えは適合しなくなる可能性があります。
そうなれば、税理士の役割もこれまでとは大きく変わっていくでしょう。
現時点でも、ChatGPTのようなAIに税務相談をすると、それっぽい答えが返ってきます。もちろん、まだ誤りもありますが、精度はどんどん上がっていくはずです。
弊事務所は、そんな“使えるAI”を積極的に活用していきます。
そして今後は、「AIを上手に使いこなすための業務プロセス設計」をサポートしていきたいと考えています。

  • AIを使えない状態から、使える状態へ
  • AIにより洗練された出力をしてもらうために、より精度の高い入力(日々のデータ集め)を

そのためには、業務の流れ自体を見直すことが大切です。

弊事務所では、税務支援に加えて業務改善のご相談も承っています。ぜひお気軽にご連絡ください。

弊事務所の対応地域
訪問可  :長崎県佐世保市、佐々町、旧北松地区、松浦市、平戸市
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